§魂呼びの桜§ 【平安編】







右大将がかすかに身じろいだ。



ハッとして手を引っ込める。





ここは……





右大将さま?





あなたは誰?


ここはいったい






藤壷は微笑んだ。


それはとても穏やかな微笑。





ここはご神木の地です


さあみやこへ戻りましょう


わたくしたちの帰るべき場所へ


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