あなた色に染まりたい



蓮に腕枕されながら、その胸に顔を埋める。


さっき蓮からプレゼントされた……左手首に付けられたブレスレットを見ながら、笑みがこぼれた。




「蓮……好き。」


「俺も紗羽が好きだよ。」




そしてまた、唇が落ちてきた。




今度はあたしが蓮の上になって、蓮にあたしの愛をいっぱい注いだ。




「……さ…わッ……すっげ…いー…」




そんな蓮の色っぽい声を聞いて、あたしも身体が疼いてきた。


もっともっと蓮が欲しくなった。




こんなにも蓮に夢中になるなんて、思っていなかった。


それ以前に、また恋ができるなんて、思っていなかった。


辛かった恋を忘れられたこと……


こうやって再び恋ができたこと……


心から愛する人を見つけられたこと……


すべて蓮のおかげ。




これからもずっとずっと蓮と一緒に過ごしていきたい――…


< 135 / 423 >

この作品をシェア

pagetop