あなた色に染まりたい
BLUE3
「もう少し歩こうか?」
「うん」
また蓮に手を引かれて、波打ち際を歩く。
「ほんとに気持ちがいいね」
「ん、……紗羽」
「何?」
蓮が足を止めて、ゆっくりとあたしの方へと振り返った。
凄く真剣な顔……
な、に?
こんな表情をする蓮は、滅多にない。
あたしの心臓が、どきどきと痛いくらいに騒ぎ出す。
「昨年、ここで話したこと覚えてる?」
ここで話したこと?
どの話?
あたしが首を傾げていると、蓮はその場にしゃがんで
「こうやって海水に手を付けながら、紗羽が“いやなことをすべて流してくれたらいいのに”って、言ったこと」
そういえば、そんなこと言った。
「うん」
また蓮に手を引かれて、波打ち際を歩く。
「ほんとに気持ちがいいね」
「ん、……紗羽」
「何?」
蓮が足を止めて、ゆっくりとあたしの方へと振り返った。
凄く真剣な顔……
な、に?
こんな表情をする蓮は、滅多にない。
あたしの心臓が、どきどきと痛いくらいに騒ぎ出す。
「昨年、ここで話したこと覚えてる?」
ここで話したこと?
どの話?
あたしが首を傾げていると、蓮はその場にしゃがんで
「こうやって海水に手を付けながら、紗羽が“いやなことをすべて流してくれたらいいのに”って、言ったこと」
そういえば、そんなこと言った。