あなた色に染まりたい
「……蓮って、ほんとは何才?」
「は?」
「だって、18の男が言うセリフとは思えないもん」
「はは、俺は正真正銘の18才だよ」
誰もが魅了してしまうような、やさしい笑みを浮かべながらそう言うけれど……やっぱり年下には、見えない。
「ほんとに?なんか、年上みたい」
「紗羽さんにそう言ってもらえると、対等になれた気がして、すっげぇ嬉しい」
そう言って微笑む蓮は、ほんとに嬉しそうで……言葉に詰まってしまう。
「紗羽さん?」
あたしの心の奥底に、今まで感じたことのない思いが、あふれてくる。
「あたし、そろそろほんとに忘れたい。ねぇ蓮、彼のこと……、忘れさせて?」
「紗羽さん……、支える位置、俺にくれるの?」
「うん、あげる。蓮といたら、あたし、前の自分に戻れる気がする」
三つも年下なのに、それを微塵も感じさせないし、むしろ年上じゃないかって思えてしまう。
大輝と別れてから、男の人とこんな空気になったことがなかった。
こんな気持ちになったことも、なかった。
あたし……今度こそ、忘れられるかもしれない。
「は?」
「だって、18の男が言うセリフとは思えないもん」
「はは、俺は正真正銘の18才だよ」
誰もが魅了してしまうような、やさしい笑みを浮かべながらそう言うけれど……やっぱり年下には、見えない。
「ほんとに?なんか、年上みたい」
「紗羽さんにそう言ってもらえると、対等になれた気がして、すっげぇ嬉しい」
そう言って微笑む蓮は、ほんとに嬉しそうで……言葉に詰まってしまう。
「紗羽さん?」
あたしの心の奥底に、今まで感じたことのない思いが、あふれてくる。
「あたし、そろそろほんとに忘れたい。ねぇ蓮、彼のこと……、忘れさせて?」
「紗羽さん……、支える位置、俺にくれるの?」
「うん、あげる。蓮といたら、あたし、前の自分に戻れる気がする」
三つも年下なのに、それを微塵も感じさせないし、むしろ年上じゃないかって思えてしまう。
大輝と別れてから、男の人とこんな空気になったことがなかった。
こんな気持ちになったことも、なかった。
あたし……今度こそ、忘れられるかもしれない。