あなた色に染まりたい

RED3

『蓮っ!』




蓮の姿が視界に入ったとたん、無意識に名前を呼んでいた。


そして自然と頬が緩み、蓮のもとへ駆け出した。




「紗羽、お疲れ」




そう言って微笑む蓮に、胸がきゅんとなる。


蓮の笑顔を見ると、仕事での疲れが一気に吹っ飛んじゃう。




「蓮、迎えに来てくれてありがとう。いつもごめんね」


「はは、だから、俺が紗羽に早く会いたいから、来てるだけだって」




そう言って、あたしの髪をくしゃくしゃと撫でるから、心臓がどきどきと早くなる。




「寒いし、とりあえず車に乗ろう」




そう言って蓮は助手席のドアを開けてくれた。


車に乗り込むと、エアコンがきいていて凄く暖かい。




「あったかい」
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