あなた色に染まりたい
「紗羽、愛してる」



そう言って、また唇が重なった。


啄むようなやさしいキスを繰り返したあと、蓮の唇は耳、首筋、鎖骨、胸へとゆっくりと降りていく。


いつの間にか帯をほどかれ、浴衣も全開になっていて……


身体中にキスを落としながら、今度はブラのホックをはずして、ショーツも脱がされる。



「…蓮っ……す、きっ…」


「ん、俺も……好き」



そう言って、またキスをする。


蓮の綺麗な指先と唇で身体中を愛撫され、全身で蓮を感じる。


そのたびに、身体の芯が熱くなって疼いてくる。


蓮のすべてが、欲しくなる。



「紗羽っ、……いい?」



熱い瞳で真っ直ぐ見つめられながら発された言葉に



「蓮っ、あたしも……欲しいっ」



そう言って、蓮の首に腕を回した。
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