奇跡みたいな奇跡
たっちゃんの代わり

今日もアルバイトに
来てくれる?

とてっちゃんからメール
が届いていた

そっか、私はてっちゃんと
アドレスを交換したんだった

私は「了解」とメールを送信した
まぁ、せっかくの土曜日だけど
いつも暇だしお小遣い稼ぎ
にもなるしちょうどいっか

私は私服に着替え
すぐに向かった

「本当にゴメンな
せっかくの土曜日なのに」

てっちゃんは悪そうに
眉間にしわをよせていた

「大丈夫!
で今日はどーしたの?」

そう言うとてっちゃんは調理室
に向かってお盆を持って
またこっちに来た

「この、メロンパンなんだけど
売り出す前に食べてもらいたいんだ」

てっちゃんはニコッと笑い
私をテーブルに座らせた

やった!!
大好きなメロンパンだ!
この良い香りはなんだろう

「もしかして、ミルクコーヒー?」

私は立ってるてっちゃんを見る
とコクっと首をうなずいた

「いただきます」

パクっ


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