奇跡みたいな奇跡
聡哉は徐々に腕の力が緩んで
そのうち放してくれた

「分かった。でも俺は乃ノ香を
見守りたい
それだけは許してくれ」

な?と聡哉は目で訴えてきた

「でも、それで聡哉は辛くならない?
苦しまない?私は聡哉が幸せになってほしい」

聡哉に優しく言うと聡哉はコクンと
うなずいた

それならいいけど
聡哉が心配だ

聡哉は優しいから
無理しそうで

「私、聡哉が好き」

友恵はきゅうにそう言いだした

「だった・・・」

友恵は苦しそうにそういい始めた

「でも、もう聡哉なんか大っ嫌い!!」

友恵は景色に向かって大きな声で叫んだ

「おい!ちょっとまてよ・・・
俺の前でそう言うか?」

聡哉は驚いていた
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