奇跡みたいな奇跡
「あっ。その前にたっちゃんに
お花と線香を買いに行かないと」

私達は花屋さんに向かった

「いらっしゃいませ」

女の人が優しい笑顔を見せてくれた

私はたっちゃんの好きな花を
探した

たっちゃんが前に博物館に連れて行って
もらったときたっちゃんは
色々な花言葉を教えてもらった

私は過去の思い出を思い返した

「ここ、綺麗だろ?」

「うん!すごく綺麗」

「俺な…一番好きな花はユリなんだ」

「え?なんで?」

「ユリの花言葉はな…」

そうだ、ユリだ。

「あの。ユリをください」

「かしこまりました本数は何本で?」

「一本でいいです」
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