奇跡みたいな奇跡
「やっと終わったね」

「そうだね」

あの校長先生の話は長かった
あの黒髪はきっとズラだろうな

「校長先生の髪
絶対、ズラだよね」

「あ私も思った!」

「ぷっ!!」

ハハハハハッ!!
私達は笑いあって似た者どうし
だと言い合った

「よっ!」

急に肩をたたかれた
びっくりしてうしろを向くと・・・

「聡哉(そーや)...」

そこにいたのはたっちゃん
の幼なじみの高久田 聡哉(たくだ そうや)
だった
私はそうやとは言いにくいから
そーやと呼んでいる

「お前もここの高校だったの?」

聡哉は目をクリっとしていて
可愛らしい目をさらに大きく
していた

「うん・・・ていうか
なんか変わったね?」

聡哉は中学生の時と比べると
声のトーンが下がっていて
髪も茶色に染めていて
また1段と大人っぽく見えた

「あーそうかな・・・まぁ
髪、染めたしね」

聡哉は自分の髪をいじっていた
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