奇跡みたいな奇跡
「もうすっごく似てたの!!」

学校から帰った私は小学校
からの友達
小田野 姚(おだの よう)
よーちゃんと電話をした

「マジ?じゃあさケータイ
から写真送ってよ」

ケータイの向こう側から
明るい声が聞こえる

「え?!写真?」

「うん、写真」

いやいや・・・
さすがに無理だよ
私には出来っこないヨ・・・

「っあそっか乃ノ香からしたら
難しいことか」

さすが!よく分ってくれてる

「でもっそこをなんとか!」

って思ったのに・・・

「ね?ね?いいでしょ」

おねがい~って言ってばかりで
私の話も聞いてくれそうにないから
つい、了解を受けてしまった

「やった!楽しみにしてる~」

よーちゃんは中学校を卒業した後
すぐに引っ越したから
こうやって電話をしてる

だから、見に来てなんて
言えない



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