奇跡みたいな奇跡
私はルンルン気分でいた
移動教室だから友恵ちゃん
と行くって約束したのに

友恵ちゃんは先生に呼ばれて
私1人で行くことになった
まぁしょうがない

「椎山っ」

少しドキッとした
てっちゃんが私の名前呼んでくれた
少し嬉しい

てっちゃんがこっちに近づいてきた

「あのさ、さっきなに撮ってた?」

「・・・え?」

ヤバ・・・見られてた?
あのやり方はまちがっていたのか?

「聞いてる?」

どうしよ・・・
なんて答えたらいいの?

「おーい」

てっちゃんは眉間にしわをよせた

「ごめんなさい!てっちゃん
をとってましたっ」

本当のことを言ってしまった

「貸して?」

てっちゃんは私に向かって
手をのばしてきた

きっとケータイのことだろう・・・

私はケータイを渡した
きっと怒ってるんだろうな
私は顔を下に向けた

「ぷっ
良く撮れてんじゃん」



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