奇跡みたいな奇跡
「・・・あ。ごめん
そういうつもりはなかったから」

「ううん、ごめん」

私達はバイバイを言い合って
おたがい切った

分ってる・・・
そんなことぐらい・・・
でも、みとめたくないんだ・・・

とても好きだった人が突然
いなくなってしまったことが
私にはたえられない

それにたっちゃんのこと
がまだ好きだし・・・

まだここにいるっておもってる 
私はクローバーのネックレス
を握った

まだしてるんだよ?
たっちゃん・・・

これをお守りにしてる
私はぐっと目をつぶった
涙をこらえた

泣いちゃいけない・・・
私のせいでたっちゃんが
いなくなったから

私が泣くもんじゃない
泣くな・・・

私はそのまま眠りに落ちていった


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