奇跡みたいな奇跡
「おかえり」

ままの声に無視して
自分の部屋に向かった

自分が嫌いだ
なんでこんな自分なんだろ

私はベッドにあるクッション
を壁に投げつけた

ごめんなさい・・・
みんな・・・
もう自分が情けなくなる

分ってる
現実から逃げてるってこと

でも認めたくない
認めちゃうと自分が自分
でいなくなる気がするから

私は夕日を窓から見た
たっちゃんと川辺で手をつなぎながら
夕日を見た思い出がよみがえった

あの時の夕日は好きだった
けど今は嫌いだ

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