奇跡みたいな奇跡
「ありがと」

聡哉が来なかったらどうなってたか・・・
私もできる限り微笑んだ

「よしっ帰るか」

聡哉は私を立たせてくれた

「ほら、おいで」

聡哉は私の方に手を向かせた

「え?」

グイッ!

「ひゃっ」

私はまたまた聡哉の腕の中にいた

「なっなにを・・・」

「1人じゃ歩けねぇだろ?」

聡哉はニッと笑った。

まぁ体のあちこちが痛いけど・・・
そんな歩けないってことまでわない
それに・・・
あの人達がまたどこかで見てるかもしれない

「大丈夫。もう痛みはまだマシになったし」

それに・・・と付け加えたら聡哉の
人差し指が私の唇についた

「大丈夫って守るって言っただろ?」

なっ!と聡哉は言ってきたけど、
私が困る・・・こっちのほうが
もっと歩きにくいよ

「あ・・・歩きにくい・・・」


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