奇跡みたいな奇跡
「送っていこうか?」

聡哉はそう言ってくれたけど
甘える訳にはいかない

また大事な人が私のせいでいなく
なったらって考えたら・・・

「いいよ」

ニコリ笑って別れをつげた
聡哉はすごく心配してくれたけど
笑って断った

聡哉と別れをつげて聡哉が
見えなくなってから
腰をおさえた

「痛い・・・」

本当はずっと腰のあたりがすごく
痛かった

腰らへんをそっとのぞいた

「っっ!!」

腰らへんは青紫に腫れていた
最後、物でなぐられたからなぁ

ズキズキする

少し休もうとベンチに座ったついでに
喉がかわいいた私はウーロン茶
を買った

お茶を飲もうとしたとき

「あれ?」

私の道路をはさんで向こう側には
見覚えがある人が歩いていた

てっちゃんだ・・・

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