奇跡みたいな奇跡
「甘えて私の家までおくって
くれた帰りに事故にあった・・・」

「私のせい・・・私のせい」

私の手の平は涙で濡れていた

「乃ノ香のせいじゃない」

てっちゃんは私の頭をなでてくれた

「甘えたから事故にあったんじゃない」

私は首を振った

「ちがう・・・私が悪いんだよ」

「なんでそう思うんだよ?
甘えてなにが悪いんだよ・・・
そんなに自分をせめんな」

てっちゃんのほうを見ると
少し苦しそうに微笑んでいた

「なっ?」

「よし、みんなが来た
どーする?
もう映画なんかみれないよな?」

「ううん・・・大丈夫」

またみんなに迷惑かけてしまう

「本当か?また迷惑かけてしまう
とかおもってんじゃないのか?」


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