奇跡みたいな奇跡
たっちゃんは
少し痛そうにうでを
さすっていた

そんなに強くはしてないんだけどな

「よくもやったな!そんな乃ノ香に
罰をあたえないとな」

たっちゃんはこぶしの手にしていた
やっヤバイ!

「きゃ~逃げろ!!」

私はたっちゃんから逃げようと
走った

「あっ?!こら!まて」

たっちゃんがおいかけてきた

「やだよ~だ!」

たっちゃんのほうをむいて
舌を出した

でもどんなに走ったって
たっちゃんはもう私との差
がちぢまっていた
足は速いほうなのに!

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