奇跡みたいな奇跡
私の大きな声に驚いたのか
私の方向に振り向いた

「あれ?乃ノ香?」

「なにしてるの?」

「そっちこそ学校は?」

「あれ?哲、誰?」

女の人はてっちゃんに近づいて
てっちゃんの腕に絡ませる

「ん?俺の友達」

やっぱりてっちゃんは抵抗しないし
彼女なのかな・・・

「てっちゃん・・・でどうして
ここにいるの?っでその子は・・・」

「っあ、芽流?」

芽流っていうんだ・・・
名前で呼んでる
そりゃそうか

「芽流です
哲がお世話になってます」

芽流ちゃんは可愛い笑顔で言う

「おいやめろよ!」

「ヘヘッだって言ってみたかったんだもん」

どうしよう・・・
私はどうしたらいいの?

胸がチクチクする

この環境を止めたい
私の前でイチャイチャしないでよ・・・

「すみません!!
モンブランください!!」

2人の行動がピタッと止まった
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