Brilliant Dream
週明け。琴那は学校に行くとき、手紙とお詫びの品を一緒に持っていった。
すると、愛海が声をかけてきた。

「こな、おはよう」

「あ、愛海、おはよう」

「何かあったの?」

「姫香ちゃんとわだかまりが起きたんだ…」

「まじか…」

「だから、手紙書いたんだ」

「差し支えなければ何て書いたか教えて?」

「うーん。教えられないなぁー」

「そっか。早く渡すんだよ」

「うん」

琴那は早速、姫香に手紙とお詫びの品を渡しに行こうとした。
しかし、芙由や緋波と話していたため、渡すことができなかった。

─いつになったら渡せるんだろう。



帰りも試みた。誰もいないところで、渡すことができた。

「姫香ちゃん…あの…これ…」

「何?」

「手紙書いた…」

「ああ、ありがとう」

姫香は手紙とお詫びの品を受け取った。
しかし、この後、残酷な話し合いが行われることを、琴那は知らない…。
< 24 / 39 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop