Brilliant Dream
「こなちゃんってさ、カラオケの時だけテンション上がるよね。それと、あなたのアドレス消したから。だって、電話もメールも来ないんだもん」

─したじゃんかよ!…リスカしたい…。

この時、琴那をリスカ願望と悲しみが襲った。

「じゃあ今までのこと全部嘘だったってことなんだ!」

琴那は泣きながら言った。芙由は何の言葉も出なかった。

「…森林の専門学校通ってる友達にこなちゃんのこと相談したら、『関わるな』って言われた。それとさ、レポート遅れて出したことあるのに、よく3年生に進級できたよね。…もう、ただの『人』でいいね。あなたは、被害妄想が激しすぎるのよ」

「…くっ」

─統合失調症だから仕方ないじゃんか!

「なんで私が最初で姫香ちゃんが後なのか、考えた方がいいと思うよ~。それと、私はあなたを認めないから」

芙由はこう言うと、3番ピアノ室から出ていった。
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