生徒会長様と下僕(?)の優雅な1日
「……」


誰かの足音がした


誓か、珱兄かと思って顔を上げれば、全く知らない人だった


「……ぁ…」


怖くて、芽瑠はまた蹲った


「……俺は、なにもしない…

だから、そんな顔すんな」


優しく、ポンポンと撫でられた


その手が、あまりにも繊細に芽瑠に触れるから、思わずゆっくりと顔を上げた


「……俺のこと、信じてくれたか?」


コクン、と頷く


「俺は、莎良っていう
お前は?」


「……芽瑠…」

< 19 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop