片想いーセツレンー
後姿
黒板に文字を書く後姿。
少し低いところに書くときは、
しゃがんで書く。
授業のときの真剣な後姿。
サッカーしてるときの
楽しそうな後姿。
一緒に歩くときに、
少し前を歩いているときの後姿。
どれもかっこよくて。
どれも愛しくて。
だけど。
この想いは届くことがない。
だからって悲劇のヒロインにはならない。
“アタシって可哀想でしょ?”
そんな余裕ない。
貴方を想うことだけでいっぱいいっぱいだもの。
届かなくったっていいの。
アタシはいつまでも貴方の後姿を想い続ける。