障害者離婚
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07年1月日曜日

その日夫・洋(ひろし)右0.03矯正不能左光覚先天性網膜はく離はいつものようにはりきって弱視の会の拡大読書機の展示会の役員として武蔵野公会堂にいた。
私右失明左0.03未熟児網膜症矯正不能と6年生の娘みのりはいつものように公会堂から遠くない借り上げ社宅で留守番でレンタルDVDを観ていた。当時みのりは地獄少女というアニメにはまっていてそればかり見ていた。
私は洋のように始めての場所に一人で行けるような視覚障害者らしくないことはできなかったし今でもできないから行動範囲はとても狭い。洋は拡大読書機の展示会だの音声ソフトをいれたpcだの大活字本だのの展示会に都内どこでも一人で行けるのですごいと思っていた。
土、日くらい家族サービスしてよ。母子家庭みたい
そんな世の奥様にありがちなせりふを私は洋にいったことは一度もない。本当の母子家庭の悲惨を1年生の時から知っていればそんなせりふは出ない。
晴眼者に混じって大手町の大企業の障害者枠正社員として働いてくれてる。土、日は弱視の会や放送大など自分の時間を楽しんでほしいと思っていた。
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