羽田くんとうさ子の関係。
「原田ちゃん、上がっていーよ」
いつもと同じ平凡な日だった。
暑い暑い夏休みの1日だった。
「はいっ、お疲れ様でした」
「あ、おい!うさ子、俺を待っとけよ。一緒に帰ろうぜ」
今日は久しぶりに羽田くんとシフトが被った日だった。
やった!羽田くんと一緒に帰れる♪
シフトが被る日はいつも羽田くんは送ってくれていた。
だから誘ってくれるのは予想できたけど、やっぱりいつも誘われた時は嬉しい。
「じゃあ、事務所で待ってますね」
「おう」
いつもあたしが先に上がるからせてもらえるから、あたしがいつも事務所で待っている。
ガチャ
「あ、青木さん」
事務所には今から入る青木さんがいた。
「あら、原田ちゃん。お疲れ」
「お疲れ様です」
「あたし今から店長となの。原田ちゃん誰と一緒だったの?」
「あたしは羽田くんと一緒でした」
あたしがそう言うと、青木さんの目が輝いた。
「羽田くんとだったの?」
「あ、はい」
「お店でイチャイチャしてないわよね?」
「え!?そんなことする訳ないじゃないですか!?」
そういえば、青木さん、あたしが羽田くんのこと好きなの知ってるんだっけ…。