羽田くんとうさ子の関係。
「んー…そう言われたらそうかもな。でもな、うー」
「うん…」
「大事な妹と付き合っていて、浮気するような奴と俺が親友でいたくなかったんだよ」
繋ぐ手の力が強くなる。
「そりゃ、縁切った後、悲しかった時もやっぱりあったよ。17年の仲だしな。でも俺が本当に悲しかったのはうーが辛そうだったからだ」
「え…あたし?」
「そうだよ?浮気行為をされたのに亮平を好きでいるうーを見るのが辛かったんだ」
初めて知るみぃくんの気持ち。
「寂しそうに笑ううーを見るのは辛かったよ」
「…心配かけてごめんね?」
「別にいーよ。今は笑顔だから」
みぃくんも心配してくれたんだ、
きっと啓子もみぃくんぐらい心配してくれたんだろうな…。
啓子にも悪い事したな…。
「亮平殴りに行った時、聞いたんだ。『なんで、本命がいたのにうーに手だしたんだ』って」
みぃくんな眉毛を下げて勝手にこんなこと聞いてごめんなと続けて言った。