羽田くんとうさ子の関係。
まぁ、あたしに関係ないけどね。
この時はまだ羽田くんをただのバイトの先輩の1人として見ているだけだった。
「ただいまー」
「おかえり。宇佐美惜しかったね」
「え?なにが?」
「さっき亮平くんが来てたのよ?」
「えっ、亮平がっ!?」
亮平というのはあたしの家の隣に住んでいた幼なじみ。
2年前に親の転勤で隣の県に引っ越した。
「なんで亮平がこんな時間までいたの?」
時計を見ると21時20分。
「ちょっと用事でここまで来たから、家(ウチ)に寄ったらしいわよ」
「…そうなんだ。いつ帰って行ったの?」