羽田くんとうさ子の関係。




「お兄ちゃんの言うこときけよ」



「お兄ちゃんって…ただあたしより早く産声上げたからでしょ」



「あ~、うぜー」



「もう起きたよね?あたしもう着替えないと遅れちゃう!」




すぐにみぃくんの部屋から出て自分の部屋に戻って制服に着替えた。






「もう…みぃくんを起こしに行くといつもこれだ」




だから学校がある日はみぃくんを起こしに行きたくないのに…。


時計を見るといつもより10分遅れての出発。




「もう!みぃくんの馬鹿っ」



「遅刻なんて、俺の学校ならまだ余裕な時間だぞ?だから学校一緒にしようって誘ったのに」




みぃくんは優雅にパンを食べながらあたしを見る。





「だって、みぃくんの学校制服可愛くないんだもん!」



「男子の制服はかっこいーんだぞ!」




それってあたしに関係ないじゃん!

みぃくんの話を聞いてたら遅刻しちゃう!




「行ってきます!」



「はい、行ってらっしゃい。ほら、瑞希も早く学校に行きなさい」



「へいへい」




ママとみぃくんの会話を耳にいれながら家を出る。

これがいつもの朝。

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