羽田くんとうさ子の関係。




「行ってきまーす」



「行ってらっしゃい」




優しいママの声。



「母さん、今日うー変だよ」



「そう言うあんたが変よ。ほら、早くご飯食べなさい」



「俺の扱いひでーな」




ガチャ


「フゥ…」



なんとかみぃくんから逃れた…。


あたしはホッとしながら学校に向かった。

















「原田ー、先生の話し聞いてるか?」



「宇佐美っ」



「……」



「宇佐美っ」



「……ん?呼んだ?」



「先生がね…」




啓子に言われて前を向けば先生は眉間にシワを寄せてこっちを見ている。



「原田、お前授業受ける気あるのか?」



「あります…」



本当は授業受ける気なんた全然ないけどね。



「ちゃんと人の話し聞くように」



「はい…」



あたしが謝ると授業が再開した。


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