羽田くんとうさ子の関係。
「お母さん、行ってくるね」
「はいはい。気をつけてね」
「うん」
3月といってもまだ外は寒くて、お気に入りのマフラーを、巻いて家を出た。
亮平…あたしを見てなんて言うかな?
ゆっくり歩いていくと公園に1つの人影があった。
あの後ろ姿は………
「亮平…?」
「お、やっと来た」
亮平と最後に会ったのは高校に上がる少し前の時。
だからあたしの目の前には約1年ぶりに会う亮平がそこに立っていた。
「宇佐美、久しぶり。元気だったか?」
「うん…元気だったよ」
約1年ぶりの亮平は、少し髪型が変わってて
身長も大分伸びてて
声もあたしが知っている亮平の声より低くなっていた。
「亮平…すごい変わったね」
前は少し見上げるだけで顔が見えたのに、今じゃ首が痛くなるほど見上げないと顔が見えない。
「あー、身長のこと?一気に伸びたからな」
「そうなんだ…」