羽田くんとうさ子の関係。




「ご注文は?」



「苺のタルトを2つ、チーズケーキ1つと、チョコケーキを1つ下さい。

あ、あとレモンティーとオレンジジュースをお願いします」



「かしこまりました」





ケーキと飲み物はすぐにやってきた。












「で、どうしたの?」


啓子はケーキが運ばれると一気に表情が変わった。


笑顔だけど、目は真剣だ。




「啓子」



「なに?」



「あたしと亮平が付き合って何ヶ月経った?」



「は?そんなの1ヶ月とちょっとでしょ?」



「来週で2ヶ月だよ」



「そんなの一緒だよ。で、それがどうしたの?」



「あのね…あたしと亮平、付き合って1回しか会ってないの」



「ハァっ!?」



「啓子…声が大きい」




周りにいるお客さんの視線が痛い…。


「なんで1回しか会ってないのよ」



「…亮平のバイトがいきなり入って帰って来れないパターンが5回」



「…」



「メールもね、中学の頃はすぐに返ってきてたの。

なのに、今は2時間後に来たりするから1日に1通ぐらいしかしてないし…電話なんて数秒」



「……」



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