羽田くんとうさ子の関係。




「あれ?もしかして引いた?」



「いや…引いてないです」


うん…たぶん、引いてはない。



「でも、なんで羽田くんあたしとなんですか?」


そこまであたし、仕事テキパキできるわけじゃないのに。



「おもしろいからだって」



「おもしろい…?あたしがですか?」



「うん。原田ちゃんって頭のネジ1本ないからおもしろい。どこに落として来たの?」



「さらっと失礼なこと言いますね…」


初めて笑顔で悪口言われたよ。



「原田ちゃん自身は気づいてないだろうけどネジ1本ないよ」



「…佐伯くんって本当っ失礼な人ですね」



「うん、よく言われる」



「……」


開き直ってこられたら何も言えない…。




「その汚い物を見るような視線は海にしてあげてね」



「…はい」


佐伯くんって清々しく生きてるな…。




それからあたしたちはそれぞれの仕事をしていた為、

羽田くんが来る10分前まで話すことなく仕事に打ち込んでいだ。


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