羽田くんとうさ子の関係。
「だからな、佐伯。あそこは階段が緑で滑る所がオレンジだって」
「違ぇーよ、馬鹿。滑る所は黄色だ」
「おい、俺の方が年上だぞ?馬鹿とか人生の先輩様に言うことじゃないだろ」
「人生の先輩って…1年だけだろーが。馬鹿野郎」
「あ"?」
「……」
……外にただ漏れだよ。
「ハァ…」
お客さんいないのかな…?
ガチャ
「佐伯は「いらっしゃいませーって原田ちゃんかよ」
「んっ!?原田っ!?」
1番後ろの角っこにいたのに走ってあたしの目の前にやってきた羽田くん。
「原田ちゃん、今さっき帰って行ったのにどうしたの?」
「もしかして…俺に会いに帰って来たの?」
「ん、それはねーから。な?ちゃんと仕事しろよ」
「うっせー佐伯。お前も仕事しろよ」
「……」
本当、この人たちうるさいな…。
あたしは2人から逃げるようにアイスの所に行く。
良かった…バレてない。
今さっき泣いたから目が腫れてると思ったけど泣いてたことバレてないよね…。
バレる前に早く買ってさっさと帰ろう。
あたしはみぃくんのお気に入りのアイスと自分の分の期間限定のアイスを取るとレジに向かおうと後ろへ振り返った。