羽田くんとうさ子の関係。



「はーらだちゃん!」



「うわっ」



振り返った瞬間、目の前には笑顔の羽田くんがいた。




「びっくりしたー…羽田くん、驚かさないで下さいよ!」



「あー、すまん、すまん」


「……」


気持ちこもってないよね?



「どうかしたんですか?」



「いや…」


いつもの羽田くんにしては返事が曖昧で表情も微妙だ。



今さっきまでのウザいくらいの明るさがない。



「何かあったんですか?」


本気で佐伯くんに怒られたのかな?




心配してそう言うと、微妙な表情をしていた羽田くんの顔つきが変わった。


真剣な顔であたしを見る。




「羽田くん…?」



「何かあったのはお前だろ?」



「え…」



「目…腫れてる」



「ッ!」


手で目を隠すがもう遅い。


バレてたんだ…。



「バイト終わった後に泣いたのか?」



羽田くんは優しくあたしの手をどけると目元を触ってきた。



いつもならそんなことみぃくんやパパ以外の人にされたら気持ち悪くなって拒否反応が起こる。




でも、羽田くんの手は心地よかった。


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