羽田くんとうさ子の関係。










「ただいまー」



「おー、やっと帰ったか」



「みぃくん、遅れてごめんね」



「本当だよ、まったく……ん?」



「どうしたの?」


みぃくんはあたしの顔をずっと見てくる。



「みぃくん?」



「なにかあった?」



あ、また目腫れてること忘れてた。


「いや、なにも?」



「…そう」



みぃくんのこういう所が好きだ。

あたしが言うまで聞いてこない。


言いたくないなら詮索しない。

でも、



「言いたくなったらいつでも言ってこいよな」



ちゃんと、気をつかってくれる。

これがあたし兄、みぃくんだ。




「うん、ありがとう」



自分のアイスとオレンジジュースを冷凍庫と冷蔵庫に入れると風呂に入った。






そして、シャワーを出しながら大声を出しながら泣いた。





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