羽田くんとうさ子の関係。




「みんなが呼んでないからうさ子!

なんかうさ子って可愛くね?」



「えー…可愛くないですよ。なんでそんなに、他と違う呼び方で呼びたいんですか?」



「んー?なんか特別みたいで嬉しいじゃん」



羽田くんは満面な笑みで言った。



「……」



「ん?うさ子?どうした?あっ、いらっしゃいませー」



羽田くんはお客さんが来ると、立ち上がってレジの方へ向かった。


あたしはと言うと、





「なにそれ…」



“なんか特別みたいで嬉しいじゃん”



あの言葉はズルいよ…。

不覚にもドキッと胸がときめいてしまった。




きっと今あたし顔赤い…。



あたしは誰にも見られないように顔を下に向けて弁当をさっさと出した。



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