恋の魔法と甘い罠

「こうやってみんなでわいわい楽しく飲むビールって凄く美味しいからつい飲んじゃうんだよね」


「それ、凄くわかります！」



紗羽さんの言葉に、悠亜さんが力強く頷くのを見て、確かにそうだなぁと思う。


けれど、次から次へとビールを口に運べるのはアルコールに強くないとできないことだよね。


あたしには絶対に無理だ。


そんなことを考えているあたしに、



「玲夢ちゃんももっと飲みなよー！」



悠亜さんはそう言ってグラスにビールを注いでくる。



「あたし、そんなに飲めないです」


「玲夢ちゃん、まだ二杯目なのに、もう真っ赤だもんね」



紗羽さんがそう言いながらあたしの顔を見てふっと微笑んだ。


あたしは飲むとすぐに顔が赤くなってしまう。


全く顔に出ない紗羽さんと悠亜さんが凄く羨ましい。