恋の魔法と甘い罠
そんなあたしを見て本郷さんは少し考える素振りを見せたあと、カフェオレのような色をした甘ーいカクテルを作ってくれた。


一口飲むと、口の中に甘さがぶわぁーっと広がってきた。



「美味しい」



甘いものに目がないあたしは、思わず頬が緩んでしまうほどに満足することができた。


そしてそのまま無意識にぐいぐいと飲んでいたらしく、だんだんウトウトしてきた。


どうしよう……


めちゃくちゃ眠い。


寝ちゃいけないと思いながら、落ちていく瞼をあげることもできなくて。


と同時に、テーブルの上で組んでいた腕の上に頭を凭れてしまった。
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