恋の魔法と甘い罠
意味がわからなくて自然と眉を寄せてしまう。


そんなあたしに、和泉さんはあたしの顔を覗き込みながら目を細めて口を開いた。



「好きだっつってんの」


「え……」



好き?


誰が誰を?


和泉さんは何を言っているの?


和泉さんの口から飛び出して来た言葉に、あたしの思考が追い付かない。



「誰が? 誰を?」



首を傾げながら、自分に問いかけるようにそう呟くと、和泉さんは溜め息混じりに口を開く。



「俺が……玲夢を好きだっつってんの」


「…………えぇっ!?」



その言葉の意味を理解したとたん、『ボッ』という音が聞こえそうなほどに一気に頬が熱くなった。
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