恋の魔法と甘い罠
あたしがさっき誤解したように、和泉さんにも誰とでもキスしてしまう女だ、と思われたら嫌だからちゃんと言っておきたくて口にしたけれど、
「じゃあ、どういう人とするわけ?」
「え」
いつの間にか口端を緩やかに上げながらこっちを見ている和泉さんがいて。
この表情、今の今まで見せてくれていた新鮮さが全くなくなって、いつものように意地悪モードに入ったような気がする。
「玲夢は、どういう人とキスするの?」
「ど、どういう人って! す、す、好きな人に決まっているじゃないですかっ」
「へぇ」
そう言った和泉さんの口許には、相変わらずニヤリとした笑みが浮かんでいる。
「和泉さんだから……したんです」
意地悪な和泉さんに負けないようにと頑張ってそう言ってみたけれど、和泉さんは顔色ひとつ変わらずに平然としている。
あたしだけがじわりじわりと頬が熱くなって、それを隠すように両手でその熱を覆っているなんて……
やっぱり和泉さんには敵わない。
「じゃあ、どういう人とするわけ?」
「え」
いつの間にか口端を緩やかに上げながらこっちを見ている和泉さんがいて。
この表情、今の今まで見せてくれていた新鮮さが全くなくなって、いつものように意地悪モードに入ったような気がする。
「玲夢は、どういう人とキスするの?」
「ど、どういう人って! す、す、好きな人に決まっているじゃないですかっ」
「へぇ」
そう言った和泉さんの口許には、相変わらずニヤリとした笑みが浮かんでいる。
「和泉さんだから……したんです」
意地悪な和泉さんに負けないようにと頑張ってそう言ってみたけれど、和泉さんは顔色ひとつ変わらずに平然としている。
あたしだけがじわりじわりと頬が熱くなって、それを隠すように両手でその熱を覆っているなんて……
やっぱり和泉さんには敵わない。