恋の魔法と甘い罠
.
終業を知らせるチャイムが鳴り、パソコンを切り、身の回りの後片付けをしていると……
周りがざわざわし始めて、
「紗羽」
入口の方から声が飛んできた。
普段ならそんなに気にすることもないんだけれど、紗羽さんが男の人から呼び捨てにされているのを聞いたことがなかったから、思わず振り返った。
だけどそこに見えたのは
「……っ!」
昨夜一晩を共にした和泉さんで。
「晴希(ハルキ)、どうしたの?ここに来るの珍しいね」
紗羽さんはにっこり笑いながらそう言って、和泉さんに近付いていく。
そんな紗羽さんにも吃驚してしまった。
だって、和泉さんのことを『晴希』と呼んだから。
和泉晴希……これが和泉さんのフルネーム。
お互いに名前で呼び合うなんてきっと凄く仲がいいんだ。
終業を知らせるチャイムが鳴り、パソコンを切り、身の回りの後片付けをしていると……
周りがざわざわし始めて、
「紗羽」
入口の方から声が飛んできた。
普段ならそんなに気にすることもないんだけれど、紗羽さんが男の人から呼び捨てにされているのを聞いたことがなかったから、思わず振り返った。
だけどそこに見えたのは
「……っ!」
昨夜一晩を共にした和泉さんで。
「晴希(ハルキ)、どうしたの?ここに来るの珍しいね」
紗羽さんはにっこり笑いながらそう言って、和泉さんに近付いていく。
そんな紗羽さんにも吃驚してしまった。
だって、和泉さんのことを『晴希』と呼んだから。
和泉晴希……これが和泉さんのフルネーム。
お互いに名前で呼び合うなんてきっと凄く仲がいいんだ。