恋の魔法と甘い罠
熱くなった頬を隠すように俯くあたしの顎をくいっと掬い上げて、唇を寄せてきた。


ちゅっと触れるだけのキスをしただけで離れた和泉さんは、小さく息を吐く。



「あーやべ。俺の方がもう我慢できねーわ」



そう言ってまたあたしに覆い被さってきた和泉さん。


あたしだって身体が疼いてしょうがないし、こうやって和泉さんと触れ合うのは好きだけれど、


それでも立て続けに二回もシたあとなのに、またすぐ……なんてあたしの身体がもたないよ。



「和泉さんっ、待ってくださいっ!」


「はあ? こんなんになってんのに、待てるわけねーだろ?」



目の前の胸を押したけれど、和泉さんはそう言いながらあたしの足に昂りを押し付けてくる。



「ひゃっ! な、何してるんですかっ!」
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