恋の魔法と甘い罠
「晴希と何かあった?」


「えっ!?」



俯き加減でちまちまとご飯を食べていたけれど、紗羽さんのあまりにも的を得ているような問いかけに、大きな声を出しながらパッと顔をあげてしまった。


この場所は人が多いからざわざわとうるさいし、目立ちはしなかったんだけれど……


紗羽さんはあたしの反応を肯定と受け取ったらしく……


口許に、ふっ、と笑みを浮かべながら、



「やっぱりね」



と呟いた。



「ど、どうしてっ!?」



確かに『何か』あったし、和泉さんのことに関しては過剰な反応が続いていたけれど、どうしてそれをすんなりと『何かあった』ことに結びつけたのかわからなくて、そう訊いてみた。


そしたら……
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