恋の魔法と甘い罠
どうしていいのかわからず、慌てて視線を戻して、またグラスを口に運んだけれど……
どこからどう見てもキョドっているようにしか見えないあたしを見ていたのか、隣から、ふっ、と笑みを漏らすような声が聞こえてきた。
その声に、全身の力が抜けるほどにほっとした。
だって絶対に怒っていると思っていたから。
またちらりと視線を向けると、やさしく細められた瞳がこっちを向いていて。
その表情に凄く安心したんだろうと思う。
目の奥が熱くなり、じわりじわりと涙が顔を出し始めて……視界が歪んでいく。
そんなあたしに和泉さんはまたやさしく微笑んで
「なんで泣いてんだよ」
そう言いながら、目尻からこぼれた一粒の涙を人差し指の背でそっと拭う。
その仕草に、また胸がドキンッと高鳴った。
どこからどう見てもキョドっているようにしか見えないあたしを見ていたのか、隣から、ふっ、と笑みを漏らすような声が聞こえてきた。
その声に、全身の力が抜けるほどにほっとした。
だって絶対に怒っていると思っていたから。
またちらりと視線を向けると、やさしく細められた瞳がこっちを向いていて。
その表情に凄く安心したんだろうと思う。
目の奥が熱くなり、じわりじわりと涙が顔を出し始めて……視界が歪んでいく。
そんなあたしに和泉さんはまたやさしく微笑んで
「なんで泣いてんだよ」
そう言いながら、目尻からこぼれた一粒の涙を人差し指の背でそっと拭う。
その仕草に、また胸がドキンッと高鳴った。