悪魔の家庭教師


先生は全てを話した



話が終わる頃にはお母さんは床に座り込んで泣いていた





…先生の話を聞いて、私の中でお母さんの尊敬が一気に崩れ落ちたような気がした



でも…不思議と悲しいとかそんな気持ちはなかった



私やりも…先生のほうがよっぽど苦しかったんじゃないだろうか…。




「………先生。もう、苦しまなくていいよ。お母さんは母さん。自分を苦しめた人にもう関わる必要はないよ。…私はこれからもお母さんにお世話になるしかないけどもう今までの信頼はない。先生は自分の為に自分の人生を生きて。」




…自分でも驚くくらいさらさらと言葉が出てきた



「…………まりあ。お前は俺が思う以上に強いんだな。…でも、復讐してる間に……」



先生が次の言葉を言おうとしたときだった






「いやぁぁぁぁ!!!!お前なんかどいにでもなればいい!まりあぁ!!あなただけは一生私と一緒よ!!一生……一生っ!!!」



お母さんはガラスを掴むと私に向かってニヤリと笑った








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