人気歌手とカリスマモデル
ライブなんてあっという間で…


次の曲で最後だ。



終わって欲しくないな…


「え~sionツアーファイナル。次の曲で最後となりました。
で、今日はこの場を借りてある奴の為に書いた曲を歌いたいんだけど…







そう詩音が言うと、
スポットライトがこっちを照らす。



な、何なんですか~。




眩しっ



てゆか私照らされてる…



しかもスクリーンに
私の間抜けな顔が!


( ̄▽ ̄;)



穴があったら入りたい…



会場が騒ぎ出す…



「ウサキ。見つけた。
俺様から離れるなんていい度胸してんじゃん。」



え…



私今…ドキドキ半端ないし…



「俺はお前を離さねえっつったろ。
俺は、桐野ウサキ。
モデル桐野ウサキを愛してる。
報道なんか嘘だ。愛してンのはお前だけ…」



「キャアアアア!」

「ぇえええ!」


会場の声は驚きの声やら
悲鳴みたいな声やら


もはや凄い事に…



てゅか皆にバレバレじゃない…



バカ。




俺様はいつも強引…


「ウサキ、泣くのは後だ。皆も、一旦静かに…
恥ずかしいけどこれが俺の気持ちだ…




「ラストラブ。
耳かっぽじってよく聞けよ。バカウサキ!」




ずっとずっとお前を愛してる。

だから一生ついてきて欲しい。


泣き虫な癖に
泣くのは下手くそで…


意地っ張りで生意気で…


だけど甘えん坊なお前







ねえ、詩音。


信じてあげなくてゴメン。


私の顔多分涙でグチャグチャだよ。




私は世界でいちばん幸せだ。




大好きだよ。




詩音…





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