人気歌手とカリスマモデル
1時間目。

空き教室に行くと、
結城がソファーでタバコ吸ってる。


「学校内でタバコ吸わないの!」



「バレねえし。
隣座れよ。」



隣に座ると結城がじっと見つめてきた。



「何よ…」



「別に?で、話って?」



「あのね、この前…「だあ~!待て!心の準備するから…」



そう言い顔を覆ってしまった。




しばらくして、



「はい。オッケー。どうぞ?」



「やっぱり結城とは付き合えないの。結城はなんてゆうか…


「ただのセフレ。」



「違う!!なんてゆうか…わがままかもしれないけど…友達とゆうか、結城といると落ち着くし、楽だから友達でこれからもいてくれないかな?セフレとかそんなんじゃなくて…」




「友達…ねえ。
俺撃沈ってわけか。」



「ゴメン。」



「謝んなよ。
あ゛~あっ。大人気歌手には叶わねえのか。
悔しいなあ~やっぱりアイツ気に入らねえ~」



詩音?



「何で詩音が出てくんのよ。」



「アイツが好きなんだろ?少なくとも、今お前の頭に浮かんでんのは俺じゃなくてアイツだろ。」



そう。



何でか今頭に浮かんでるのは詩音だ。



どうしてなのよ…



「いつも頭に浮かぶのは…アイツで、お前が違う顔を見せんのはアイツだろ?」



強引で…

いつもずかずか勝手に人の家に入るし…


俺様すぎるし…



女グセ悪いし…



史上最強にムカツクのに…


ずかずか私の心にまで入ってきて…



惚れないって決めたけど…



「結城、私…」




「言うな言うな!
今の俺泣きそうだから。」



好きだよ。


詩音が…俺様に負けた。



切なそうに弱々しい結城に気づかされるなんて…



「1週間。たったら連れに戻る。…だから…それまではまだウサキを好きでいさせろ。」



「ゴメン…」



「バーカ。んな顔すんなよ。お前と俺は中学ん頃からの連れ!わかったか?ウサ。」



ニカッと笑って
いつもの結城になった。



「結城ありがとう。」



気持ち気づかしてくれて…




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