冬のカラス
前回は、CDとラジカセと歌詞カードを持参し尾崎豊の曲を流しながら青春とは何かを熱弁した。



熱い弁と書いて熱弁だが生徒に熱苦しく思われない程度の熱弁だ。



その時、照彦は配られた歌詞カードをわざとグシャグシャと大きな音をたてて丸めて捨てて寝た。



もちろん、その一連の動作を浜先生はいちべつも見なかった。



意識して見ない様にしているのか本当に気付いてないのかは浜先生にしか分からない。
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