-if-*。 もしも僕が、愛していると言えたなら
「しょーぉちゃーん♪」
いつも待ち合わせたときはこの馬鹿みたいな呼び方をされる。
無視していると、孝一は拗ねたように口を尖らせた。
「っぉい翔汰ぁ!!聞こえてんだろ!!」
「俺‘しょうちゃん’じゃねぇもん。」
「翔汰より翔ちゃんのが可愛いじゃねぇかよ」
そう言ってニヤニヤする孝一の頭をおもいっきりどつくと、孝一は涙目になりながらその場にしゃがみこんだ。
「ちょ…っ…ぃってぇよ…!!」