-if-*。 もしも僕が、愛していると言えたなら
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ナツが出て行ってから20分くらいたった頃、孝一とユイちゃんが笑いながら部屋に入ってきた。
「長ぇコンビニだな!」
孝一は『お前となっちゃん2人にしてやっただろー』と小声で俺にニヤニヤしながら言った。
「あれー?ナツは?」
ユイちゃんが笑いすぎて目尻に滲んだ涙を拭いながら俺に聞いた。
「なんか電話きて、駅行くって言ってたよ。」
ペットボトルに口をつけながら言った俺に、ユイちゃんは『ふーん』と孝一の隣に腰を下ろした。